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圧縮空気の品質が大気中のオイルベーパによって与えらる悪影響

 食品、飲料、製薬、化粧品、製造業、電子産業において多くの企業は、製造中に製品とオイルが接触することによって生じる品質への影響を認識しています。 オイルの汚染による製品の不良及び消費者の安全性の懸念は、経済的、商業的に悪影響を与える可能性があります。 しかし、見過ごされがちな圧縮空気中のオイルの供給源である「周囲のエア」は、よく誤解、無視されていたりします。

このブログでは、大気中のオイルベーパのレベルが下流の圧縮空気の品質に与える影響と、オイルの総量としてISO 8573-1 Class 0またはClass 1の技術的にオイルフリーの圧縮空気を探す際に考慮すべき点について紹介します。

 

How Oil Vapour in Ambient Air Affects Downstream Compressed Air Quality - White Paper Oil Vapour in Ambient Air - Parker Hannifin大気中のオイルベーパ試験レベル、試験方法、コンプライアンス、その他の懸念されるガス状汚染物質の詳細については、White Paper”Oil Vapour”in aAmbient(英字)をダウンロードしてください。

 

 

 

 

 

大気とは?

 大気は私たちが呼吸によって吸う空気であり、私たちの周りに常に存在します。 また、コンプレッサによって吸い込まれるのも空気です。 大気は、約78%の窒素と21%の酸素で構成されています。 残りの1%には、アルゴン、炭素、ヘリウム、水素の混合物、および様々な汚染物質が含まれています。そのうちの1つがオイルベーパです。 大気は、見過ごされがちな汚染源でありながら、圧縮空気システムに大きな影響を与える可能性があります。

 

大気はどのように汚染されるか? 

 化石燃料の燃焼、自動車の排気ガス、油田及びガス田、塗料、溶剤の排出などの工業プロセスによって引き起こされる大気汚染は、周囲のエアの品質に直接影響します。

 大気中のオイルベーパは、炭化水素と揮発性有機化合物(VOC)の組み合わせで構成されています。 通常0.05mg / m 30.5mg / m 3のオイルベーパが含まれていますが、稠密な都市環境や工業環境、あるいは駐車場や高速道路の近くではレベルが高くなることがあります。

 このレベルはごくわずかに見えるかもしれませんが、圧縮空気の汚染に関しては、汚染した空気の圧縮、圧縮空気システムへの流入量やコンプレッサの稼働時間に与える影響を考慮する必要があります。

 

圧縮空気は問題を悪化させるか?

How Oil Vapour in Ambient Air Affects Downstream Compressed Air Quality - Compression of compressed air - Parker Hannifin 圧縮プロセスは、最終的に生産設備、計装機器、製品、梱包資材に至るまで、流量と時間同様に生産システムを通過する圧縮空気中のオイルレベルに影響します。

 圧縮、または圧縮空気の加圧は、オイル量を大幅に増加させる可能性があります。 運転圧力が高いほど、圧縮空気中のオイルの潜在的なレベルは高くなります。 また、コンプレッサは連続的に作動するように設計されています。 これは、圧縮空気システムの限られたスペースでオイルの濃度が増加し続けることを意味します。 言い換えれば、空気が放出された点でのみシステムから排出されます。空気の出口は、汚染された空気が製品、製造装置、または計装機器と接触する場所にあることがよくあります。 そのため、大気中のごくわずかなレベルだと思われることがありますが、製造に使用するために同じ炭化水素とVOCが引き込まれ圧縮されると、大問題になります。

 

 

品質への影響

 圧縮空気システム内に入ると、オイルベーパは冷却されて凝縮し、空気中の水と混ざります。 この汚染は、圧縮空気の貯蔵、分配システム、製造装置、最終製品に多くの問題を引き起こします。

  • 非効率な製造プロセス

  • 製品の腐敗、損傷または再加工

  • 生産効率の低下

  • 製造コストの増加

 

オイルフリーコンプレッサ

 汚染した製品の経済的、商業的な問題により、多くの方々はオイルフリーのコンプレッサを間違った使い方をしています。

 オイルフリーの圧縮空気システムは、不要な付属物と見なされている為、通常オイルを除去することを目的とした下流の浄化装置なしで設置されています。 オイルフリーの圧縮空気システムは、オイル潤滑システムのようには汚染に寄与しないのは事実ですが、大気中のオイルベーパは未処理のままです。

 

オイルフリーのエア技術

 ISO 8573-1(圧縮空気純度の国際規格)に準拠した技術的にオイルフリーの空気は、総オイルのクラス0またはクラス1に準拠しており、下流の浄化装置を適切に適用することによってのみ保証できます。 この装置は、水と油を除去するための水分離器とコアレッシングフィルタ、水と油のエアロゾル、固体粒子状物質、ならびにオイルベーパを処理するための吸着フィルタを設置することがでます。 オイルフリーエアの供給源を探している圧縮空気ユーザーは、オイル潤滑またはオイルフリーの圧縮空気システムを使用しているかどうかにかかわらず、これらの予防的精製ステップを検討するのが賢明です。

 ISO8573-1クラス0またはクラス1、圧縮空気中のオイルレベルを分類する国際規格を確立するために、ユーザーは、システム内のオイルエアロゾルとオイルベーパの両方を評価するためのテストを実行する必要があります。 各相のレベルが組み合わされて、圧縮空気システム内の総オイル量が確定します。

  試験を実施するためには、各相の試料を溶媒抽出法によって採取し、ガスクロマトグラフィー(GC)またはフーリエ変換赤外(FT - IR)技術を用いて分析しなければなりません。 2つの方法を組み合わせると、0.003mg / m3まで正確な値が得られます。

 光イオン化検出器(PID)のようなオイルレベルを試験するための別の方法がありますが、検出されない特定の化合物が存在します。 その為、推定目的にのみ使用されるべきです。 GCとFT-IRは、ISO規格に関連する制度の高い結果を得ることができます。

 

How Oil Vapour in Ambient Air Affects Downstream Compressed Air Quality - Oil Free Air System OFAS - Parker Hannifin

ソリューション

 パーカーの新しい圧縮空気浄化システムを紹介します。 OFASオイルフリーエアシステムは、あらゆるタイプの圧縮シーンで使用に適し、完全に統合されたヒートレスドライヤやフィルタパッケージであり、コンプレッサルームまたはユースポイントに設置することができます。 オイルベーパ除去用の3番目の吸着剤として適したOFASは、Lloyds登録機関によって、オイル潤滑とオイルフリーはもちろん全てに関し、ISO 8573-1クラス0を提供することを第三者に検証されています。

 

 

最後に

  圧縮空気は様々なプロセスで必要不可欠です。それが製品と直接接触するか、またはプロセスの自動化に使用するかに関わらず清潔で乾燥した圧縮空気の供給が不可欠です。圧縮空気にオイルが含まれていると、経済的にもブランドイメージの点でも影響が大きくなる可能性があります。

 

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